建物の基本の構造体が安全に設計され、地盤や建物自体の荷重、外力の条件を適切に評価し建物の機能性に適合した構造体(形状・形式・材料)、耐震要素(筋交い・壁体)の配置、基礎構造の方式が適正でなければなりません。建物は、お客様に引渡した後、使命を果たすまでの間、建築物に働く荷重や外力に対して、構造的に安全に設計されていなければなりません。
べた基礎は建物下の地盤全体に鉄筋を配筋し、そこにコンクリートを流し込んで作る堅固な土台です。地盤に施工された鉄筋コンクリート面全体で建物を支える構造になっているため、地震や台風などの衝撃を効果的に地盤へ逃がすことが可能です。地面をコンクリートで覆うのでシロアリを防いだり、地面からの水蒸気を防ぐ効果もあります。
基礎と土台の間にスリット換気機能のあるゴムパッキンをほぼ全周にわたり配置することで、基礎コンクリートの水湿分を土台が吸収することなく、腐朽を未然に防止し、床下部の耐久性が向上します。
強度試験で圧縮に対して10tの荷重をかけても異常がないパッキンを使用しています。
従来の工法では2階以上の床に12mm程度の厚さの床下地合板を受ける根太と呼ばれる角材がありました。
しかし、根太は地震の横揺れには抵抗できません。
そこで剛床工法(根太レス工法)では根太を無くし、かわりに床下地合板を従来の2倍以上の厚みにして、900mmまたは910mm間隔に配置された床梁に直接貼り付けます。耐力壁同様、住まいに加わる力を点ではなく、面全体で受けとめることで耐震性が向上します。
■構造体の耐久性を高めます
外通気工法は壁体内の湿気・水湿分を速やかに排出し、適度な乾燥状態を保ち続けることで断熱材の性能を維持し、結露の発生を未然に防ぐことで木部を守ります。
■省エネ効果で経済的
断熱材が適度な乾燥状態を保つことで、本来の性能を発揮し、夏すずしく冬あたたかい状態が保たれることから、冷暖房の使用が抑えられ光熱費をセーブし、継続的な省エネを実現します。